平野・台地
平野には、長年月の風化と侵食作用によって、低平に削られてできた侵食平野、準平原と、河川や海の堆積物で生じた平坦な堆積平野とがあり、後者はさらに緩慢な造陸運動の行なわれているシベリア、中部欧州、北米中部などの、古い地層の古生層や中生層の水平堆積物からなります、安定地域の平野、構造平野と、造山運動の盛んな陸地の海岸付近にみられる新しい地層の洪積層や沖積層の平野とに分けられ、関東平野をはじめ日本の平野は全て最後のものに属します。堆積平軒はいずれもほば水平の地層から成りますが、その一部は地盤変動または海面低下により、現在の椎積水準より高い位置に上昇し、周囲を侵食崖に囲まれた台地の地形をなしています。関東平野の中の武蔵野台地はこの例になります。

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