カルスト地形

カルスト地形とは石灰岩が広く地表に露出した地方で、地下水による石灰岩の溶解侵食が構んなため地下に空洞が生じ、その上部の地表が陥没するとドリーネと称する特殊な凹地が出来ます。また石灰岩地方では雨水が地下の空洞に浸透するために、地表を流れる氷がなく、したがって河川が発達しません。このような土地は、広い台地に無故の小凹地が散らばり、露岩の所は直接雨水による石灰岩の溶解を受けて特有の墓石状の裸地となり、樹木が育たないので、一画に草原が展開します。代表的な地方として地中海治岸のイタリアとユーゴの国境付近のカルーノがあり、その名からカルスト地形と言われるようになりました。日本では秋吉台、平尾台、近江カルストなどが有名です。カルスト地形の地下に生じた空洞が鍾乳洞です。地下の石灰岩の割れ目や空洞の天井から滴下する石灰分を含んだ地下水が、長い間に、炭酸石灰を沈でんさせて、鍾乳石、石筍、石灰柱などの形をつくります。

地理地形

          copyrght(c).地理地形.all rights reserved

地理地形