地滑り・山崩れ・崖崩れ

地滑り、山崩れ、崖崩れは、いずれも土壌層あるいは風化物の層が、その下の基盤岩右から離れて、低い方へ移動する現象で、動きの速さにより分類されます。地すべりは速さのもっとも遅いもので、一日に数センチから数メートルくらいずつ数日または数十日続きます。その間に地表の家屋や耕地がしだいに流され、大小の亀裂や陥没を生じ、地すべり地の末端には上方に凸面をむけた特有の盛上がった地形を残します。緩傾斜面上の水分を含みやすい土層が、多量の降雨のあとに滑る場合に、あるいは地下にある粘土層の上に集中した地下水が、その上方の土壌あるいは風化層を滑走させる場合が多くあります。地すべりは周期的に同じ所で発生する性質があります。崩れは比較的動きの速いもので、山間の急傾斜地に多く、可視的な速度を持ち、ときには大規模な出津波となり斜面を流下します。集中豪雨、地震、火山活動などで誘発され、また、地すべりと相ともなって起りやすく、崖くずれは、さらに速かな崩壊現象で、河岸、海岸の侵食崖あるいは道路、宅地脇の人為的カッティングの急斜面上の風化物が瞬間的に落下する場合を言います。

地理地形

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