鉄砲水

地形の険しい出間地で、集中豪雨によって急激に増水した急流が、巨大な岩石を含む土砂、流木、人家を押し流す現象が鉄砲水です。木曾谷、伊那谷などに多く、江戸時代に山奥から木材を切出すとき、谷川にセキを造って水を溜、切った木をそこに落としこみ、雪どけや雨で増水したところで急にセキを切って、水の勢いに載せて材木を下流に運びました。このセキを鉄砲とか鉄砲セキと言ったことから、これに似た自然の急激な流れを鉄砲水と言います。